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[書評]Effective DevOpsを読んだ

これは旧eviry tech blogから移行した記事です。

kamui trackerのエンジニアのkawashigeです。
会社の書籍購入制度でEffective DevOpsを購入したので書評を書きます。

https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118352/

概要

この本はDevOpsについての本ですが、リリース自動化などの特定の技術のハウツーを説明した本ではなく、組織や文化がどうあるべきかを中心に書かれた本です。
ツールについての章はありますが、特定技術ではなくなぜ導入するのか、どう活用していくのかなど文化面を中心とした記載になっています。

本文ではDevOpsの4本柱を下記と定義してそれぞれについて説明や、ケーススタディ、アンチパターンが記載されています。

  1. コラボレーション
  2. アフィニティ
  3. ツール
  4. スケーリング
devopsは文化運動だ。

上記引用のとおり、どの章においても組織やコミュニケーションといった文化面を中心に説明が進んでいき、チーム内、チーム間のコミュニケーションから採用まで幅広い内容が含まれています。
コミュニケーションの記載はdevとopsに限った話ではなく、ビジネスサイドなどプロジェクトに関わるすべての人とのコミュニケーションにおいても参考になる内容になっています。

スケーリングの章の中で出てくる組織的負債というキーワードが、この本で初めて目にする表現でおもしろいと思いました。

組織的負債は採用や解雇の決定、コミュニティの基準の制定や施行、組織の階層構造、価値観といった文化的な決定が最終的に生み出しているもの

Dockerなど特定のツールの導入などを期待する人には向きませんが、devopsの文化をどう作っていくのかはツールの使い方よりも重要なので開発、運用に関わる人は何かしら本書から参考になる部分があると思います。

所感

DevOpsでは特定の技術について書かれた本はありましたが、文化について書かれた本は少ないので参考になりました。
中でも次の引用の内容がとても印象に残りました。

成功している組織のツールを真似ても、必ずしも同じ結果が得られるわけではない。結果ではなくプロセスに重点を置こう。

ツールの導入時にイケている会社が使っているからという理由で導入すべきだと思いがちですが、この本の内容を参考に自分たちの問題は何か、そしてその問題を解消するのによい解決法は何かを考えて導入を決定するようにしたいですね。

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