これは旧eviry tech blogから移行した記事です。
builderscon tokyo 2018 のスポンサーになるにも書いたとおりに、 スポンサーになることができ、そのはずみから弊社開発陣の全員が参加しました。 それぞれが好きなものを好きなようにみるという形で現地集合現地解散という形でした。 ですのでngswが参加し印象に残ったところだけ感想を書きます。
JavaCardの世界
- Yet Another Perl Cooking 以来、ngswはmoznionさんのファンである。
- JavaCardという「知らなかった、を聞く」にふさわしい内容であった。
- さらに言えば「知った上でどれだけの人がこの知識を活かせるのか」という面白味もありたまらなかった。
- 事情により言及できないが前夜祭のとある発表のときに思い出した「ngswの前職での苦労1」がここでもすこしよぎった。
lld − 開発ツールの主要コンポーネントの1つをスクラッチから作成した話
- 「コードの共通化がんばってない」という話は好き
- 「けっきょくやっていることはそれぞれ別なので」という話と捉えた。
- 思うに「ELF / COFF / Mach-O / Wasmの4つしかないんだから、4つとして考えればよい」というような。
- このとき「たとえばもう一つ増えたとしたらどうします?」みたいな質問を思いつくわけなんだけど、おそらく答えは「増えたときに考えます」という感じな気がする。
- 起きてないことを考える必要はないし、そもそもここでの共通化の文脈は「修正箇所増えて困りませんか?」というところである。
- ただそれって「他者からのコントロールできない割り込み仕様要求に迅速に対応するにはどうしたらよいか」という文脈があるかと捉え、開発者 == プロダクトオーナーなら共通化考える必要性なんてほとんどないのかもなと納得した。
- なお rui314さんのTuring Complete FM を以前聴いたのが参考になっていたなあと思ったので以下に
- lldのソースコードを共有しないデザインについて :
01:04:58
- lldのメモリを解放しないデザイン :
01:00:45
- lldのソースコードを共有しないデザインについて :
「Web とは何か?」 - あるいは「Web を Web たらしめるものは何か?」
- 「WebをWebたらしめるものはなにか」というお話。
- それぞれの立ち位置がある
- Web を使う人達
- Webで作る人達
- Webを作る人達
- 時代ごとに「Web」に求められるものが変わっていく
- HyperMedia Systemからはじまり
- WebのApp化が要求され
- Ajax
- セキュリティを意識せざるを得なくなり
- SAME ORIGIN POLICY
- JSONPじゃだめだよね
- でも便利につかいたいから安全にリソース共有したいよね
- Cross Origin / CORS
- Origin の重要性
- もはや文書共有というレベルの話ではなくなっている
- モバイルではできるからWebでも……という話になり
- 低レベルAPIの極地 Device Access API
- そして今はWebにとって重要な過渡期といえる
- Webがさらによくなっていくか、Webとしての成長がここで止まるか
- 発表後の質問で思いつかずに聞けなかったことを、あとでロビーにいたjxckさんに質問し、以下のようなご回答を頂いた(ニュアンス違ったら申し訳ありません)
- 「発表後、さまざまな要求/欲望がWebを変容させているよう個人的な感想を持ったのだが、このようなものは過去にも存在したと感じますか」
- 「『Webのロールモデルが存在するか?』という質問と捉えれば、そのような前例は確かにないように思う」
- 思うにここまで要求を飲んでくれて対処してくれるプラットフォームって過去にないよなあ……。Webってすごいなあ……。
最後に
主催者の皆様、builderscon開催にご尽力いただきありがとうございました。 今年も楽しませていただきました。 2日目、途中で疲れて果ててしまい弊社紹介記事を書いていただいたリチャードさんに最後ご挨拶して帰ろうと考えたのですが、 遊撃スタッフとのことでつかまらないとのこと、少し残念でした2
ただそこでご対応いただいたスタッフのお一人のなかにkaoriyaさんがいて「うおお!!!(本物だ!という意味で実際に発声している)」と握手できたのはとても嬉しかったです。