eviry tech & service blog

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『ソフトウェア開発者採用ガイド』の読書メモ

これは旧eviry tech blogから移行した記事です。

「自炊」をはじめて一週間が過ぎたで書いたとおり「自炊」に励んでいたところ掲題書籍の番となり、メモが挟んであったのに気がついた。ついでなのでここにそのメモ内容を書いておく。本書にあったことの引用もあれば、本書内容から独り歩きした自身の考えもありその区別は特にしない点や、以下見出しを本文からの引用ではなく勝手につけている点もご(留意|了承)されたい。

以下より本書からの引用であればページ数を記載する。

本書を通しての前提を噛み砕いて

ここでは本書の背骨となる著者の主張の大元と感じた点を書く。

  • 「優れたソフトウェア」を作って売るのがわれわれの商売です
  • 「優れたソフトウェア」にかかる人件費は売上全体のコストからみて大したものではない
  • 「優れたソフトウェア」を作るためには「優れた(最高の)開発者」が必要だ
  • 「優れた(最高の)開発者」は市場にそうそう出ない
  • そんな喉から手が出るほどほしい「優れた(最高の)開発者」を採用する、または「そうでもない開発者」を採用しない、見極める方法はなにか

本書の内容は大筋こんな感じ。1

採用候補者のここを見る.01

  • 早期にコンピュータに触れてきたか

  • 業務外でなにかしらのプロジェクトに参加し貢献したか

  • 技術書籍への感想、書評があったか2
  • 「好奇心に対する衝動性」と「現実」とのバランス、順序付け3

採用候補者のここを見る.02

  • 自己学習の素養はあるか
  • 物事を誰にでもわかるよう平易かつ明解に(ときに丸めてでも)説明できるか
  • 物事を成し遂げるために戦ったか
  • リーダーシップの片鱗があるか
  • P67 情熱を持っていること
    • 情熱的になる面があり、それが業務ないしはチームに活力を与えてくれそうか

採用候補者のここを見る.03

  • 職歴において
    • どんな課題に対峙してきたか
    • そのチームの構成はどのようだったか
    • そのチームでどのような役割を果たしてきたか
    • 経験年数は力量を示すに妥当か
      • 年数の割に頼りなく見えないか
      • 逆に年数のせいで過小評価されていないか
      • やってきたことの内訳、密度で判断したい

政治

  • 何を変えてきたか
  • 何と戦ったか
  • その時の立ち位置はどうだったか4
  • 誰と意見対立したか
  • その対立相手との関係性はどうであったか

職歴以前の素養・経験

  • 何らかの選抜/レースを勝ち抜けた経験があるか5
  • プログラミングコンテスト経験や数学的な素養6

所属エンジニア評価.01

ここは筆者でなく僕個人の主観が強く入っているところ

P63 プログラマが気にしないものを主に読んで感じたメモだと思う、たぶん。

  • 実のところ金銭ではなく、その評価の公正明大さが求められる
  • 被評価者に「評価を金銭で行え」と思わせない、公明正大な評価を行うことが必要
  • 「評価を金銭で行え」と言われる(言われなくても思われている)場合には、それ以前にもっと重大な過ちを犯している可能性がある
    • ある種「評価を金銭で行え」と言われた時点で手遅れに近いのが現実と思う7
  • 「金銭」が原因で退職するのではなく、「評価基準の不透明さ」に気がついて退職する
  • なにより資本主義的駆け引きに陥り、お互いに非生産的な時間の使い方になる
  • その一方で「正当に評価が機能している」ということの証明は、ほとんどの場合において『金銭』に依存するのも事実

所属エンジニア評価.02

  • 被評価内容を正しいと感じさせること
  • 正しいと感じられる評価が部署など局所での評価ではなく、社全体にも合わせて同時に認められること
  • 局所的な政治により、「正しさ」が個別に規定されないこと

P58 必要もなくクールな新技術を使う

  • 学習プロジェクトとして以下のような場合に思い切って採用してみる
    • 重要でない新規プロジェクト
    • 重要性がそれほどでもない社内ツールなど
  • 逆に言うとそのタイミングで「一般的」なスキルは軽視され、魅力のないプロジェクトに映るだろうと予想する8

P122 間違った方法 — 測定とインセンティブ

  • 技術者はチートし最適化する
  • 生産性のない工程を生む原因になる

P125 違ったタイプの貢献者たち

  • 計測できない貢献が必ずある
  • 間違った方法 — 測定とインセンティブ ならば見過ごす可能性が大きくなる

面接の終わりに

第6章 採用面接ゲリラガイド P111 〜 P112

  • 採用可否に限らず自社を売り込むこと
  • その候補者が誰か知人に自社を売り込んでくれるかもしれない

P112 まずい質問

  • NGな質問
    • 宗教
    • 性別
    • 性癖
    • 頭の体操的質問 Aha
    • 採用に影響しないプライベートなこと
  • 僕は一昔前にあった「イケメン」「綺麗すぎる」「リケジョ」みたいな文言が含まれる求人記事を徹底的に許さない立場であることを、明確にここに表明する

  1. 最後にチームの立て直し方法みたいなのもあるが、そのあたりは今現在だとエンジニアリング組織論への招待を読まれたほうがいい

  2. 僕の感想

  3. 僕の感想

  4. おなじことを 採用候補者のここを見る.02 でも書いてる気がする

  5. 別のところで行われた選抜を参考にできてよいみたいな話と思うが、勝ち癖(と言う名の成功体験)がついてる、みたいなことも言えそう

  6. これは P70頭が良いこととして書かれている内容を、弊社の採用経験から丸めた

  7. なぜか? そこにあなたの会社は予算を割いていないか、そう言われたあなたに予算を割く権限がないか、はたまたマルクスの思し召しか……

  8. これも本文にない僕個人の率直な感想。良い悪いでなく「そう映る事実は隠せないよね」ってこと